【2021年】参議院議員出身業種トップ10

業界別

・上位トップ10の業種と全体に占める割合

・職業別の主要政治家ご紹介

 今回も国会議員の前職が気になり業種別にランキングを作りました

 参議院でも国家公務員、地方議員から多くの議員が輩出されていますが、

 スポーツ選手、タレント出身議員、マスコミ関係者も多いのも特徴です。

 その他、労働組合の組織内候補など特定団体の支援を受ける議員も多くいます。

 今回も議員の選定はポリマネの独断でさせて頂いておりますことご了承ください。

第1位 地方議員・首長 56人

全体(245議席)に占める割合:22.8%

参議院も衆議院と同じように約4分の1が地方議員・首長経験者でした。

衆議院では菅総理をはじめ、秘書→地方議員→国家議員となるケースがほとんどでしたが、

参議院で最も多かったのは、知事(首長)出身者でした。

例えば、前大阪府知事の太田房江議員、前埼玉県知事で国民民主党の上田清司議員

前神奈川県知事で日本維新の会の松沢成文議員、前滋賀県知事の嘉田由紀子議員などです。

また、地方議員時代に知名度の高さを活かして国政に転身した例として、

日本維新の会で前東京都議の音喜多駿議員、グラビアアイドル、放送作家を経て

都議会議員となった立憲民主党の塩村あやか議員のような方もいます。

塩村議員は都議会での質問中に自民党議員からセクハラ発言を受けたことで

大きな注目を浴びたことでも有名です。

第2位 国家公務員 33人

全体(245議席)に占める割合:13.5%

衆議院と大きく違うのは、東京大学→国家公務員だけではなく、

京都大学、など他大学出身者も多くいることです。

衆議院では財務省がトップでしたが、参議院では総務省(旧自治省含む)で最多7人となり、

続いて5人の経済産業省(旧通商産業省含む)、外務省が2番手という結果になりました。

ちなみに財務省(旧大蔵省含む)は2名で6番手でした。

最高齢85歳で議員在職30年以上の片山虎之助議員は自治省(現総務省)出身で

出身省庁の郵政大臣、総務大臣を歴任しています。

また、与党では公明党の山本香苗議員は外務省出身で当選4回と片山議員に次いで

在職20年以上と国家公務員出身者の中では2番目の当選回数です。

野党では無所属(元立憲民主党)の小川敏夫参議院副議長が裁判官、検察官出身で、

山本議員と同じく当選4回、議員在職20年以上です。

その他、衆議院ではいなかった自衛隊出身者が2名参議院にいます。

「ヒゲの隊長」で有名な佐藤正久議員(陸上自衛隊出身)と、同じ竹下派に所属する

宇都隆史議員(航空自衛隊出身)がおり2人とも防衛大学校の卒業生です。

第3位 マスメディア 32人

全体(245議席)に占める割合:13.0%

衆議院と同じなのは、NHK出身者が最多で3名いることです。

日本維新の会の片山大介議員は、片山虎之助議員と親子で国会議員となっています。

余談ですが、鈴木宗男、貴子父子も親子で国会議員として有名です。

また大阪府議会議長も歴任した浅田均議員がいます。

自民党では元NHKアナウンサーの和田政宗議員がいます。

参議院には、元アナウンサーなどの知名度を生かして当選した議員が多いのも特徴です。

例えば、丸川珠代 東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣は、

東京大学卒→テレビ朝日アナウンサー→参議院議員で当選3回、在職15年以上となります。

立憲民主党の杉尾英哉議員は元TBSテレビ記者・キャスター、

同じく真山勇一議員は元日本テレビアナウンサーです。

その他、白真勲議員は朝鮮日報日本支社長退任前の2003年に日本国籍を取得し、

その翌年の参議院選で当選した経歴を持っております。

第4位 組織内候補 24人

全体(245議席)に占める割合9.8%

組織内候補と言えば労働組合をイメージされる方が多いかと思います。

例えばニュースでも立憲民主党と連合の神津会長の会談が報道されますが、

業界ごとに特定支援候補がおり、全てとは言えませんが候補者は業界の利益のために働き、

業界は候補者を支えることで相互に協力関係を築いています。

その証拠に各組織のホームページに自分たちの支援する議員の紹介がされています。

まずは与党自民党の大票田である全国郵便局長会出身の徳茂雅之議員は2016年に約52万票

柘植芳文議員は2019年に約60万票で共に参議院選挙における最多得票数で当選しています。

会員は全国の郵便局局長なので2万人ほどですが、1人あたり30人前後の支援者がいる計算となり

最も固い与党支持団体となっています。

野党では最大会員数179万人を誇るUAゼンセンは国民民主党の川合孝典議員

田村麻美議員を支援しています。

全ての組織内候補、組織をご紹介していると膨大な情報量となってしまうので、

会員数や団体の詳細含め別の機会に改めてご紹介させて頂きたいと思います。

第5位 元衆議院議員 17人

全体(245議席)に占める割合:7.3%

衆議院→長崎県知事→参議院の経歴を持つ金子源二郎議員を除き、

全ての議員が衆議院で落選の憂き目にあっています。

与党では宮澤洋一元経済産業大臣片山さつき元内閣府特命担当大臣

野党では、立憲民主党の柳田稔元法務大臣、日本維新の会の鈴木宗男元北海道開発庁長官

みんなの党代表渡辺喜美元行政改革担当大臣など実力者や支持基盤(票田)を持っている議員は、

鞍替え当選も可能なのかもしれませんね。

第6位 民間企業 15人

全体(245議席)に占める割合:6.5%

衆議院より少ないですが、世襲議員としてNTT出身の世耕弘成元経済産業大臣

三井物産出身の林芳正元文部科学大臣がいます。林議員は衆議院への鞍替えも検討しており、

今年の解散総選挙でも注目される議員となることが予想されます。

その他、曾義父に佐藤栄作元総理、義父に佐藤信二元衆議院議員を持ちながら、

2度の落選を経験した後、繰上げ当選となった阿達雅志議員など苦労人もいます。

第7位 医療関係 13人

全体(465議席)に占める割合:5.3%

日本医師連盟(組織内候補)の自見はなこ議員、同じく羽生田俊議員がいます。

ちなみに自見議員の父親は元郵政大臣の自見庄三郎氏です。

古川俊治議員は慶應義塾大学医学部卒業、その後弁護士試験も合格した数少ない

国会議員、医師、弁護士と3足のわらじを履く人物として有名です。

その他、NHKから国民を守る党(現みんなの党)から出馬し当選した浜田聡議員は異色でありますが、

その国会質疑が鋭いと評判の若手政治家と話題です。

第8位 芸能・スポーツ 12人

全体(245議席)に占める割合:4.9%

話題性の一言に尽きると思います。

芸能界からは元SPEEDで不倫疑惑も話題となった自民党の今井絵理子議員

元女優でタレントの三原じゅん子議員、野党では立憲民主党の蓮舫元民進党代表です。

蓮舫議員はグラビアアイドル・タレントとして活躍した後、国会議員に転身しています。

スポーツ界からは、テレビで見ない日はないほど連日報道されている東京オリンピック

パラリンピック競技大会担当大臣の橋本聖子議員は、元スピードスケート代表として、

アルベールビル冬季オリンピック1500mで銅メダルを獲得しました。

また、夏季オリンピックでも自転車競技で3度夏季オリンピックに出場し、

冬季・夏季併せて7度出場(日本人女性最多)のアスリートです。

他には元読売巨人軍でプロ野球選手の石井浩郎議員

元バレー・ビーチバレーでオリンピック出場した朝日健太郎議員

また無所属(元立憲民主党)の須藤元気議員は元総合格闘技の選手などがいます。

第9位 士業 11人

全体(245議席)に占める割合:4.5%

公明党所属議員が11人中7人となり、うち5人が弁護士出身となります。

その中には現公明党代表である山口那津男議員も含まれています。

また、野党では立憲民主党の打越さく良議員、共産党の山添拓議員がいます。

第10位 政党職員 10人

全体(245議席)に占める割合:4.0%

10人全てが共産党中央委員会出身議員となります。

委員長に次ぐ党の顔となるNo.2の役職である書記局長に小池晃議員

副委員長に市田忠義議員山下芳生議員がいます。

また共産党は公安調査庁から現在でも破壊活動防止法に基づく調査対象団体であり、

「暴力革命の方針」に変更はないと認識されています。

出典:日本共産党と「破壊活動防止法」に関する質問主意書及び答弁書

http://www.moj.go.jp/psia/kyosan_syuisyo.html

出典:参議院ホームページ 

会派別所属議員数:参議院

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