【国民民主党】国会議員を輩出し続ける巨大労働組合トップ4

業界別

  1. 電力総連(東京電力、関西電力、九州電力 etc)
  2. 電機連合 (日立、パナソニック、東芝 etc)
  3. 自動車総連 (トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業 etc)
  4. UAゼンセン (イオン、三越伊勢丹、マツモトキヨシ etc)

 組織内候補のご紹介は最後となります。

 今回は国民民主党の議員を中心に支援している労働組合トップ4を調べてみました。

 こちらも全組織の会員数がそれぞれ10万人を超える巨大組織となり、

 解散がなく、政党名、候補者名両方の得票数の総数で当落が決まる参議院比例代表選挙に

 ほとんどの組織が候補者を擁立しています。

 参議院不要論、比例区の議員定数削減などがたびたび叫ばれますが、選出議員の下には、

 各組織10万人以上の会員、その家族、関係者の生活、利益を守るために選出されています。

 それを考えますと、衆参ともに議論することさえ難しい現状であったり、

 現在のシステムを良しとする人達が多いのも要因の一つではないかと改めて感じました。

国民民主党

電力総連(全国電力関連産業労働組合総連合)

会員数:約20万人

東京電力などの電力会社、及びその関連企業の労働組合となり、組合数は220を超えます。

政治活動は、電力総連政治活動委員会、サクセス三田会などが中心となり、

国民民主党、議員個人への献金や、選挙体制構築を行っています。

特に原発廃止に積極的だった当時の民主党に対し、2013年の参議院選挙の際、推薦の見送り、

支援もほとんど行わない体制の中、民主党は44議席から13議席に減らす結果となりました。

しかし、組織内候補である浜野喜史議員は約23万票と比例区2位の得票数で当選しました。

その結果、電力総連の影響力が一段と増したことを世間に認識される形となりました。

現在、組合の独自候補は参議院に2名おります。

2016年に比例得票数約27万票を獲得した小林正夫議員、また先ほど名前が出た浜野議員は、

2019年に比例得票数約26万票を獲得して当選を果たしております。

出典

電力総連概要:http://www.denryokusoren.or.jp/info/outline.html

電機連合 (全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会)

会員数:約57.8万人

6労組と呼ばれる、日立・パナソニック・東芝・三菱電機・NEC・富士通を中心とする、

「政策委員組合(25組合・連合会)」と、中堅・中小メーカー組合を中心とする

「中堅・中小組合(135組合)」とで組織されています。

組合の独自候補は2名おり、2016年の参議院選挙で矢田わか子議員が比例得票数約22万票獲得し、

当選を果たすも、2019年の参議院選挙で石上俊雄議員が比例得票数約19万票も落選しています。

落選の原因は、民進党から国民民主党に代わり政党の総獲得票数が減ったため、

20万票近く獲得しながらも落選する結果となったようです。

旧民主党時のように大きな組織としてまとまっていれば、組織票もより生きるし、

また違った結果を生んだかもしれない一例ではないでしょうか。

出典

電機連合:https://www.jeiu.or.jp/

会員数:https://www.jcmetal.jp/shoukai/soshiki/kousei/jeiu/?doing_wp_cron=1626119448.9227681159973144531250

自動車総連(全日本自動車産業労働組合総連合会)

会員数:79.8万人

全トヨタ労連(会員数:35.8万人)、全日産・一般業種労連(会員数:12.8万人)を筆頭に、

計12労連が結集した組織となります。

組織内候補として、衆議院1名、参議院2名、計3名を輩出しております。

衆議院は、当選6回の古本伸一郎(立憲民主党・無所属)議員ですが、

現在、立憲民主党と国民民主党の合流する新党に不参加を表明したため、

今年の衆議院選挙はどの政党、もしくは無所属から出馬するのか注目されるところです。

また、強固な組織票、トヨタ自動車のお膝元である愛知11区から出馬しているため、

強気な姿勢を貫ける数少ない議員の一人でもあります。

参議院は、2016年に全国比例で27万票を獲得した濱口誠議員

2019年に全国比例で26万票を獲得した磯崎哲史議員がおります。

出典

会員数:https://www.jaw.or.jp/intro/accession/

顧問議員:https://www.jaw.or.jp/intro/adviser/

UAゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)

会員数:約178万人 

全労働組合トップの会員数を保っており、大きく3部門から構成される組織です。

全部門最大の約105万人から成る流通部門は、イオン、高島屋、三越伊勢丹、

マツモトキヨシ、ヤマダ電機などが加盟しております。

次いで、約54万人の総合サービス部門は、サイゼリヤ、カルビー、タクシー業界、

オリエンタルランドなどのホテル・レジャー業界などです。

最後に、約20万人で名前の元になっているゼンセン(全繊維)、つまり繊維産業であったり、

それに関連するミズノや、アシックス、ワコールなどの衣料・スポーツ品業界

旭化成や東レのような化学品業界、武田薬品、大正製薬などの医薬品業界です。

参議院は、2016年に全国比例で20万票を獲得した川合孝典議員

2019年に全国比例で26万票を獲得した田村麻美議員がおります。

出典

組織概要:https://uazensen.jp/about/organization/

国会議員:https://uazensen.jp/activity/voice/diet_members/

出典

「連合」構成組織一覧:https://www.jtuc-rengo.or.jp/about_rengo/data/kouseisoshiki_ichiran.pdf?2188

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